2018年度 副理事長所感
副理事長:堀 俊介
終戦後、驚くほどの速さで復興・発展してきた我が国日本。そこには国の為、家族の為など各々想いは違う中、国民一人ひとりがより良い未来の為に、熱き情熱と確かな行動力で現状を切り拓いてきたことは語るまでもありません。現在日本は、先人たちが築きあげてきた土壌のうえで世界でも有数の先進国に成長し、利便性の向上した社会と相俟って、豊かな生活水準を享受しています。しかし近年グローバル化の進展により、流動する社会情勢、為替に左右される企業景気や体質の変化など問題が山積する中、とりわけ地方においては、大企業の安価な労働力の確保による工場の撤退や、交通網の整備による拠点の縮小など、安定した雇用の減少も一つの要因となり、これからの地方を支える人材の大都市圏への流出が後を絶ちません。このような現状が続けば、地方の人口減少に更なる拍車をかけ衰退を招き、少なからず大都市圏の受け皿となっている産業構図の崩落の可能性が生まれ、地方は疎か、日本全体の衰退に繋がると考えられます。では我々はどのようにして今後これらの問題と向き合っていけばいいのでしょうか。私は小さな島国、限りある資源の中、日本の発展に身を捧げ、尽力されてきた先人たちの想いと行動力を引き継ぎ、次世代に誇れる日本を遺す為にも、青年世代である我々が現状を憂い率先して行動することが必要不可欠であると考えます。
私たちが住むこの地域は、妙高山麓をはじめ緑豊かな山々に囲まれた四季を肌で感じることができる大変素晴らしい土地であります。(一社)妙高青年会議所は創立以来、妙高の「明るい豊かな社会」の実現に向けて、土地柄を活かした様々な活動を展開してまいりました。変化する時代の流れにも翻弄されることなく、ひたすらに崇高な理念の実現に向け、邁進して活動してこられた先輩諸氏の志を継承するとともに、今ある地域の現状を把握し課題に確りと向き合い、今我々に何ができるのか追求してまいります。たとえ小さな一歩でも必ず大きな花が芽吹く持続的な活動であると信じて、臆することなく行動することが明るい豊かな社会の実現に繋がると考えます。
本年度、私は副理事長を仰せつかりました。望月理事長が掲げるスローガン達成実現の為に全身全霊でお支えいたします。また担当させていただきます妙高地域活性委員会が円滑な委員会運営となるよう導き、委員会目的の達成実現に寄与いたします。以上をもちまして、一年間の活動を全力で挑戦し地域活性に尽力することをお誓い申し上げ、私の所感とさせていただきます。
副理事長:吉田 正和
戦後、焼け野原となった日本。あらゆる物資が不足し、激しいインフレに見舞われながらも、将来に希望を託し苦難に奮闘した先人達。その大いなる志により、我が国は世界でも有数の経済大国に発展してきました。その変貌の時代を経て、私たち国民の生活は大幅に豊かになり、不自由ない生活が当たり前になりました。高度経済成長期では皆、志高き精神状態を保ち、近い将来のビジョンを的確に見据えながら生活の向上を目指しました。しかし一方では、経済の急成長の中で、ないがしろにされてきたものが今の時代に大きな影を落としているのです。
その最たるものの1つが労働環境問題です。つい最近も度重なる残業により過労死した若者がメディアに大きく取りあげられていたことが記憶に鮮明に残っております。自分は何のために働いているのか見失ったままの人は少なくないでしょう。それに加え、核家族化の進行や、親が共働きのため家族間で共にする時間の減少問題があります。家族そろって過ごす時間が少ないために大人も子どもも相対するコミュニケーション能力の低下に拍車がかかり、なかには、面と向かった状態で本音を話すことが出来ないためにSNS等、顔の見ることのない人と人の繋がりに自身を見出し、ネットの世界と現実の世界を混同してしまうことで、SNSの依存症から抜け出すことが難しくなっている若者も多く存在しています。また、家族で同じ空間にいるのに、そこでの会話は無く、各々がスマホやタブレットに熱中しているのが現状です。沈黙の中、向き合うのは家族の顔ではなく、別の場所にいる誰かといったSNSコミュニケーションという社会問題にも直面しています。
こういった現状に対して、我々青年世代は何ができるのかを早急に捉え、それを発信していくことに使命を感じております。WHO(世界保健機関)では、身体的な要因だけでなく、精神的にも社会的にも完全に良好な状態のことを最善の健康だという考えを打ち出しています。不健康な環境に警鐘を鳴らし、よりよい生活を取り戻すためにも、一人ひとりが現状を自覚し、危機感をもつことが先決だと考えます。子どもだけにとらわれず、大人も含めこの問題に歯止めをかけるべく活動していかなければなりません。
先人たちのこれまでの軌跡を引き継ぐ者として、この国の未来を担う次世代にこのままの現状を受け渡してしまってはならないのです。人と人が本音で話し合える環境づくりにチャレンジし我々の住まう妙高地域のこれから先を見据え、今できる事を考え行動していく事が必要不可欠であり、未来永劫引き継いで行く必要があります。
本年度、コミュニケーション共育委員会を担当する副理事長として、まずは望月理事長の掲げられたスローガンの下、この組織を牽引する一人としての自覚を持ち、一年間活動することをお誓い申し上げ、私の所感とさせていただきます。
副理事長:安原 裕也
私が思う地域活性とは、市民が元気に活動し、地域経済の発展に繋がることだと考えます。私たちの住む妙高地域は、北陸新幹線の開業や上信越自動車道4車線化など高速交通網の発展に伴い、これまで以上に妙高地域の観光PRを実施することで、更なる交流人口の拡大に結び付ける大きなチャンスを迎えています。より効果的な交流人口拡大や観光に繋げるため、まず妙高の知名度を上げるべく、広く発信することが大切だと感じます。この地域を発展させ、より活性させるために我々青年会議所が何を求められ、何ができるかを見極め、地域の力となるために活動していかなければなりません。
この妙高地域には様々な活動をしている団体が数多くあります。それぞれが個別に活動するよりも各種他団体と連携し情報等を共有するからこそ、その活動に広がりが出て地域の課題に取り組んでいけるのではないでしょうか。そして、その先には地域発展する可能性が大いにあると考えます。連携する他団体とお互いの長所を最大限に活かし、妙高の名を県内外へ発信することで、この地域の魅力に少しでも興味をもっていただけることが一番の地域活性に繋がるはずです。
(一社)妙高青年会議所には先輩諸氏が長きに渡り培われた他団体との連携や、RINX-4を始めとした他LOMとの強固な繋がりがあります。その強固な繋がりを大切にし、様々な視点から得られる気づきや相乗効果などを活用し、新たな事業展開に向けて継続的に連携していくことがより一層の地域活性の可能性を見出し、明るい豊かな社会の理想実現に近づく一歩だと私は信じています。
本年度、副理事長として妙高連携委員会の担当をさせていただくことになり、初めての重職を担う中で重圧を感じながらではありますが、理事長の所信の下、Challenge精神をもって、青年らしく活動することをお誓い申し上げ、私の所感とさせていただきます。
副理事長:山川 恵介
様々な時代背景の中、先人たちは何を想いどのような未来を描き活動してきたのでしょうか。(一社)妙高青年会議所は創立から42年が経ち妙高地域を取り巻く情勢は大きく変化しています。景気は緩やかに回復していると言われながらも実感できる状況には程遠く、不安をぬぐい切れないのが現状ではないでしょうか。妙高地域周辺では高速交通網整備が完了しようとしている今、人口流出や資本の流出など新たな課題が浮き彫りになり早急な取り組みが必要です。この変化の波に乗り遅れることなく、私たち青年世代が地域の舵取りを担える人材であり続けなければいけません。明るい豊かな社会の構築という創始の想いを理解し、受け継ぎ、移り変わる地域の問題に対し確りと向き合っていくことで更に強固な組織に築き上げていくことができ、地域に必要な人材として活躍できるはずです。考え行動しそれを継続していきましょう。未来を創るのは我々青年世代です。
近年会員拡大活動が功を奏し、当組織は50名前後の会員数を維持しておりますが、例会や事業への参加率は伸び悩んでいるのが現状です。このままでは組織の質が衰退し、LOMの存続すら危ぶまれます。だからこそ会員の資質向上は会員拡大と並んで重要な課題です。青年会議所の理念である明るい豊かな社会の実現には多くの同志の存在が必要であり、より良い事業を行うためには多くの同志が集わなければ成すことができません。青年会議所活動は地域、業種、感性の異なる同志が集い一つの目的に向かい議論を交わし、共に汗を流し運動します。その過程で生まれる仲間との強い友情や絆は一生のたからです。多くの出会いがあれば成長できる機会は増え、そのメンバーが増えるほど組織の質は向上し、可能性が広がっていきます。私たち現役メンバーが地域の皆様に認められ、そして必要とされることにより、新たな同志と出会えるのではないでしょうか。会員同士の交流、会員の資質向上を推し進め、魅力ある(一社)妙高青年会議所に成長させてこそ明るい未来を切り拓くことができるはずです。
本年度、副理事長という大役を仰せつかりました。望月理事長を確りとお支えし副理事長としての職務を全ういたします。また、会員交流委員会を担当し掲げた委員会方針を達成させるよう導き、LOMの牽引役を担う一人として全力で活動することをお誓いし、私の所感とさせていただきます。
2018年度 専務理事所感
専務理事:阿部 秀樹
(一社)妙高青年会議所は1975年設立以来、長きに亘り先輩諸氏から脈々と受け継がれた伝統と想いがあり、積み重ねられた歴史は本年度43年目を迎えます。われわれ現役メンバーはその想いを確りと受け継ぎ次代に継承することが責務であると考えます。それを踏まえ現代社会に即した事業を展開していくことで我々の目指す「明るい豊かな社会」を実現できるのではないでしょうか。
青年会議所は様々な個性と価値観を持った青年が集まりそれぞれの役割を果たす事で組織として機能し、メンバー全員が理事長所信のもと運動しています。(一社)妙高青年会議所は総会、例会、理事会を行い、一人ひとりの活動の力を集約して各事業に取り組んでまいりました。しかしここ近年、経験の浅いメンバーが増えてきている中で、委員会活動や会議の内容、運営も含めLOM内における各々の責任感の低下が見受けられます。改めて(一社)妙高青年会議所のメンバーとして自身に与えられた役割に責任感を持ち活動していくことが必要不可欠だと考えます。単年度制の青年会議所は一年ごとにメンバー全員に様々な役職が与えられ、立場の違いから学びを得ることができる機会の宝庫であります。素晴らしい機会を与えてくれる青年会議所の意義をメンバー全員で意思統一を図ることで、より価値のある組織へと変化していけるはずです。そして私自身、専務理事という渉外役を担い、日本、地区、ブロックをはじめとする各地青年会議所、関係諸団体との連携を密にし、良質な関係を築き円滑なLOM運営に務めます。またLOM内では会の柱となる総会、例会、理事会の運営を総務委員会と協力し、各委員会が理事長所信のもと活発で建設的な議論がスムーズに行われる場となるよう、自身の職務を全うします。
結びに専務理事というLOM全体の舵取りを担う非常に重要な役職を拝命するにあたり、望月理事長を全力でお支えするとともに、すべての可能性を信じ精一杯尽力することをお誓い申し上げ私の所感といたします。