理事長所信

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一般社団法人妙高青年会議所2020年度理事長 山﨑 健太郎

創立45周年から創立50周年へ

妙高青年会議所は、前身となる新井青年経営研究会のまちづくり運動に端を発し、1975年10月8日、上越青年会議所のスポンサーシップによって当時の社団法人日本青年会議所より全国593番目の青年会議所として承認され、新井青年会議所が創立しました。その後、1989年8月22日にまちづくり組織としての信用と信頼を確固たるものとするため社団法人格を取得して社団法人新井青年会議所へ、2011年12月9日には、市町村合併に伴い活動地域妙高をより一層意識したまちづくりを続けていくため新井青年会議所から妙高青年会議所へと名称を変更し、2013年1月4日に時代と活動趣旨に即した一般社団法人へと法人格を移行して、現在の一般社団法人妙高青年会議所が存在しています。その間、「戦後」と呼ばれる時代から「震災後」と呼ばれる時代まで、創始から時代の変遷とともに不易流行を繰り返しながら先輩諸氏はこのまちの未来をつくり続けてくださいました。そして、北陸新幹線の延伸開業、上信越自動車道の4車線化、国立公園妙高の分離独立等、私たちの住まう妙高地域にとって住環境が大きく変化した2015年から5年、妙高青年会議所は創立45周年目を迎えています。時代と周囲の環境に合わせた事業運動の重要性もさることながら、行政関係各所を始め、数多あるまちづくり団体や組織の中の一つとして、今こそ私たちは地域に活力を生み出す青年会議所である自覚と地域内における組織の立ち位置を再認識するとともに、妙高地域の未来を地域全体でつくり続けていくスタイルを確立していく必要があります。本年をよき節目と捉え、これまでの妙高青年会議所の活動を振り返り青年会議所について考えるとともに、本年の事業による原体験とパートナーシップを確認し合える創立45周年事業を開催し、2025年度の創立50周年という半世紀となる新たな時代に向けて歩を進めてまいります。

妙高青年会議所の課題と新潟ブロック協議会第50回ブロック大会の招致

2020年度、妙高青年会議所は37名の会員数でスタートを切りました。近年、妙高青年会議所は人口減少と不景気という風潮がつくり出す雰囲気による会員数の減少や、会議所であるが故に会議の対応に追われ本来のまちづくり運動にまで手が回らない負のスパイラル、活動地域内における他団体や組織との関係性の希薄化等の現象が起こっており、今後活気が失われていくことが懸念されています。そのような中、妙高青年会議所は青年会議所の人材育成の最たるシステムとして存在する出向制度において、最も妙高青年会議所から近い存在である新潟ブロック協議会の第50回ブロック大会を本年招致しました。今や、活気が失われる恐れがあるのは妙高青年会議所に限ったことではなく、新潟県内全域、ひいては日本国内全域の青年会議所にも該当する因子となっています。私たちは、県内22の青年会議所が妙高の地を中心に、会員の相互理解と活動意欲が躍進するフィールドを用意した「人財育成の源泉となるブロック大会」の主管を妙高JCシニアクラブの先輩諸氏とともに務め上げます。そして、第50回ブロック大会の設営、運営を通じて、妙高青年会議所の会員が確かな経験を積み自身の活動に揺るぎない自信を持つことで過去最高の活力を妙高青年会議所にもたらすとともに、活気に満ち溢れる新潟ブロック協議会の創造に繋げます。

2020年度の事業展開

妙高地域の未来をつくっていく私たちが最も重要視すべきは、パートナーシップ(相互連携)とバリューデザイン(価値創造)です。現在の妙高においては、一つの団体や組織が単独で行うまちづくりには限界があり、また、既存の価値観による経済活動にも先が見えています。妙高のような地方においても、ITツールの普及によりSNSが浸透し、多岐に渡るとともに細分化されたカテゴリのネットワークが構築され、それら団体や組織が各々の目覚ましい活動をしている近年、妙高青年会議所が妙高地域の未来をつくり続けていくためには、妙高青年会議所が起点となりつつ、様々な団体や組織とパートナーシップを結ぶことで生まれる新たな価値を創造し、その価値観によってまちづくりを行なっていくことが肝要です。妙高青年会議所は、パートナーシップとバリューデザインに注力し、円滑な組織体制維持のために会議の在り方と進め方を正し広報運動を行う「組織運営」、経済開発の礎となる社会基盤形成に着手する「地域創生」、妙高地域の未来を形成するために地域住民の在り方を模索する「人財育成」、そしてこの先も妙高青年会議所が妙高地域内におけるまちづくりの中枢且つ、他団体や組織の中のニュートラルポジションに立つ存在で在り続けるために会員の拡大から定着、資質素養の高水準維持を進める「会員開発」という4本の柱に軸を据えて事業を展開し、妙高地域の未来を地域全体でつくり上げていく「持続可能なまちづくり」を目指します。

妙高青年会議所の理事長として

妙高青年会議所の理事長とは、妙高青年会議所全会員の顔であり誇りです。時に会員を先導し、時に会員を支え、常に会員と真摯に向き合い苦楽を分かち合う、私はそのような存在で在り続けます。組織の役割や職責を重んじ遵守する縦の思考と、同じ理念を標榜し同じ環境や条件の中で活動している会員の一人という横の思考を忘れません。そして、会員の代表として責任をとることのできる唯一の役職が理事長であると自覚し行動します。以上の想いを携えて妙高青年会議所全会員とともに本年を全力で走り抜けることが、創始より脈々と受け継がれてきた、このまちの未来をつくり続ける熱き魂の源である「妙高青年会議所のDNA」を次代へ引き継ぐことに繋がると信じます。

スローガン

元気があれば、なんでもできる!
〜迷わず行けよ、行けば分かるさ〜

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